小平市役所
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鏡獅子(かがみじし)
木彫彩色 昭和40年 高 58.0cm
鏡獅子は歌舞伎舞踊「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」の略称。正月の鏡開きの余興(よきょう)に手鏡を持って腰元が踊ると、その獅子の精にひかれて花道へ引っ込む。そして後段、能衣装に歌舞伎式隈取(くまど)りの顔で獅子が花道から出る、という趣向の前、後段緩急自在の変化をもった新歌舞伎十八番の一つである。九代目市川団十郎によって創案され、六代目尾上菊五郎(おのえきくごろう)によって、絢爛(けんらん)たる出し物に完成された。
昭和12年、歌舞伎座に鏡獅子がかかった時、田中は25日間通い続け、たえず場所を変えて観察し、六代目と相談してこのポーズを決めたという。