小平市役所
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たばこを吸う人も吸わない人も、たばこについて正しい知識を持ち、自分自身や大切な人をたばこの害から守りましょう。
たばこを吸う人(喫煙者)の死亡率は、吸わない人(非喫煙者)より高く、国内で喫煙に関連する病気で亡くなった人は年間12~13万人と推測されています。
たばこの煙には大きくわけて、主流煙と副流煙の2種類があります。
たばこの煙の中には、5,300種類以上の化学物質が含まれ、そのうち有害物質は200種類以上あり、その中の60種類以上は発がん性が指摘されています。
・依存症を引き起こす原因物質。麻薬と同程度の依存性の強さがあります。
・強い血管収縮作用があり、毛細血管を収縮させ血圧を上昇させます。
・歯ぐきの血管を収縮させるため、十分な酸素や栄養がいきわたらなくなり歯周病が進行します。
・たばこから出る化学物質の総称であり、たばこのヤニにあたる成分です。
・発がん性物質が数多く含まれています。
・歯を茶色く変色させたり、肺を黒く変色させます。
・ヘモグロビンと強く結びつき、酸素を運ぶ機能を阻害して酸素欠乏を引き起こします。
・動脈硬化症や狭心症、心筋梗塞などの心臓病の引き金になります。
<喫煙者>
がん:肺がんをはじめとする各種のがん
循環器疾患:心筋梗塞などの虚血性心疾患
呼吸器疾患:肺気腫などのCOPD(慢性閉塞性肺疾患)
その他:胃・十二指腸潰瘍などの消化器疾患、歯の黄ばみ・口臭・歯肉炎などの歯周疾患
<女性>
肌荒れ、シミ・そばかす、閉経が早まる
子宮頸がんや乳がんの発生率があがる
骨量の減少・骨粗しょう症になりやすい
妊娠合併症(胎盤早期剥離、前置胎盤など)
早産、自然流産、低出生体重児
喫煙妊婦は出産時に出血が止まりにくいとも言われています。
喫煙している妊婦は、非喫煙者と比較して、低体重児を出生する危険性が約2倍、早産は約3倍高くなります。また、自然流産、周産期死亡の危険性も高まります。
<未成年>
未成年者の喫煙は法律で禁止されています。
喫煙開始年齢が若いと、がんや心筋梗塞、ニコチン依存症のリスクが高まります。
また、思考力や集中力の低下、口臭、肌荒れ、肌の老化の原因にもなります。
・受動喫煙による年間死亡数(推計値)は約1万5,000人。これは1日に約40人が亡くなることに相当し、健康への影響は深刻です。
・受動喫煙により、虚血性心疾患(1.2倍)、肺がん(1.3倍)、脳卒中(1.3倍)、乳幼児突然死症候群(4.7倍)など、病気になる危険が高くなります。特に子どもや妊婦に大きな影響を及ぼします。
<健康への影響>
また、たばこの誤飲ややけどなどの事故にもつながる危険があります。まわりにたばこを吸っている人がいると、赤ちゃんの尿から、ニコチンが検出されることがあります。
たばこを吸うと脳の働きや皮膚、胃の血液の流れが変化し、心臓の負担が大きくなります。そのため、長く運動し続ける力がなくなるなど、体力も衰え、せきやたんが出たり、息切れしやすくなります。さらに、思考力・学習能率の低下にもつながります。
たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させるため、子宮や胎盤への血液量が減少します。また、一酸化炭素はヘモグロビンと結合しやすいため、酸素の運搬能力が減少します。そのため胎児が低酸素状態になり、胎盤の機能が低下します。また、ニコチンが母乳へ移行し、赤ちゃんにニコチン中毒の症状(不眠・嘔吐・下痢など)がおこります。
服や髪、部屋についたたばこの臭いが気になったことありませんか?
三次喫煙(サードハンドスモーク)は、たばこの煙に含まれる有害物質が部屋の壁やカーテン、じゅうたんや家具の表面などに染み込んだ後、揮発し浮遊するものを吸い込む「残留受動喫煙」です。
カーテンやソファがたばこ臭くなっていたり、たばこを吸う人の髪の毛や服がたばこ臭いと感じることがあります。その臭いは付着したたばこの煙の成分であり有害物質が含まれます。受動喫煙と同じく周囲の人に悪影響を及ぼします。
ベランダでの喫煙も洗濯物に有害物質が付着するので、注意が必要です。
次の方法では、受動喫煙を防ぐことはできません。
換気扇の下で吸う
換気扇を回していても料理の香りが室内に漂うように、換気扇で
たばこの有害物質は除去しきれません。
空気清浄機を使う
たばこの粒子成分は除去できても、ガス成分までは除去しきれません。
(注)粒子成分にはニコチンやタール、ガス成分には発がん性物質である
ホルムアルデヒドやベンゼンなどが含まれています。
ベランダで吸う
近隣の家にたばこの煙が流れ、周囲の人に受動喫煙をさせてしまう可能性があります。
また、喫煙後もしばらくの間は、吐く息の中にたばこの有害物質が含まれています。
加熱式たばこを吸う
紙巻きたばこと比べて煙や臭いが少なくても、ニコチンや発がん性物質が含まれ、それが周囲の空気を汚染することを厚生労働省が発表しています。
受動喫煙をなくすためには、禁煙することが最善の選択です。
大切な家族を受動喫煙から守るため、ご自身の健康のためには、禁煙に取り組みましょう。
「たばこをやめたい方へ」 を参考に取り組んでみましょう。
関連リンク
参考資料:厚生労働省:健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料