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令和4年度第4回市民と市長のタウンミーティング

更新日: 2023年(令和5年)2月3日  作成部署:市民部 市民課

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場所

武蔵野大学小平学生寮

日時

令和4年12月16日(金曜)午後4時から5時10分

参加者数

10人(武蔵野大学教授・小平学生寮生)

質疑応答

【参加者】
小平市には、大きい魅力があって、JAと地元の農家が協力して、学校給食の自給率がとても高いということをどう実現したか、ぜひ教えていただきたい。 

【市長】
学校給食に地場産の農産物を入れたいという思いはあった。小平市は小さな農家が多い。少量多品目と言われる、多くの種類を少しずつ作る農家が多く、北海道みたいに一面じゃがいもとか、一面キャベツという農家はいないので、学校給食に欲しい時に、今日キャベツ100キロくださいと言っても、一戸の農家ではなかなか調達できない。しかし、農業協同組合が間に入り、各農家に10キロお願いする、などの調整をしてくれたので学校給食の予定量を搬入できるようになった。 

【参加者】
素晴らしい。自給率がこんな高いところは他にない。 

【市長】
東京都内では、かなり高い方だ。給食では小平市産の米の使用がない中で、野菜、果物だけでこのパーセントは非常に高い割合だ。 

【参加者】
全然田んぼがないのか。 

【市長】
田んぼがないので、小平は小麦によるうどん文化だ。宴会の締めはうどんで、というのが小平文化だ。 

【参加者】
ブルーベリーについてすごく調べた。日本へブルーベリーを持ってきた人が、この小平でブルーベリーを作った話を聞いたのだが、それは本当か? 

【市長】
小平市はブルーベリーの商業栽培発祥の地と言われている。大学の先生と教え子である農家がコラボし農産物として栽培したのが成りたちだ。

【参加者】
私たち武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部(以下、EMC)はモットーとして、自分の思考と行動で、世界をより良い場所にできると本気で信じる人を増やすということをテーマに 集まる学部だ。今回参加者も、1年生と1歳上の2年生までで、学部として今120人ほどしかいない。まだ小さい学部だが、この寮で「市民と市長のタウンミーティング」のようなイベントができる、結構なんでもやってもいいような学部となっている。アントレプレナーシップ、つまり起業家精神を学んで 高い志と倫理感を持ち、失敗を怖れずに踏み出す、新たな価値観を見出して、創造していくマインドを養っていく学部だ。これからEMCが小平市に何ができるのかを聞いていきたい。
学生寮の立地は花小金井駅まで少し距離があり、徒歩で20分もあるので、花小金井駅と小平駅の間に、もう一つ駅が欲しいという意見がある。 

【参加者】
小平は、僕としては、駅の近くにスーパーもファーストフード店もあり、本屋もあってすごく過ごしやすいまちだと思う。去年、成城学園前に住んでいたが、1年生の時に住んでいた小平に、また戻ってきた。 

【参加者】
市役所まで大体自転車で2、30分かかるので、もう少し横の移動のバス路線があった方がいいと思う。また、バスが午後10時前の早いうちに終わってしまう。そのことについて、市長がどう考えているか、お聞きしたい。 

【市長】
民間のバスが走っているのだが、市としても、移動支援を考えなければいけない。小平市を四つの地区に分けてそれぞれの地域の交通を考えようということで、移動支援を行っているが、ここの地域は少し外れている。鈴木町の地区だと、三中通りまで行くと、花小金井駅を基点としたコミュニティタクシーが出ており、鈴木街道は民間のバスが走っているので 大丈夫という判断をした。民間のバスが運行できない地域を支援して、花小金井駅からのコミュニティタクシーを運行している。あとは自転車もシェアサイクルというのもあるので、これらも活用していこうという考えもある。

【参加者】
小平市は車の交通量が結構多くて、その分道路も広いし、自転車が走るスペースもあるから結構安心だとは思うが、駅前の踏切が一度閉まったらなかなか開かない、その踏切を越えるための道路の数が足りなかったりしており、踏切を境にして、その北と南でもっと行き来ができたらいいと個人的には思っている。 

【市長】
小平市は市内に七つ駅があるので、他市に比べればかなり多い。東大和市駅や萩山駅など、市境近くの駅も含めると9駅ある。そのほとんどに踏切があることになる。そういうところは、課題として捉えている。先程、花小金井駅と小平駅の間の駅という話があったが、実は昭和病院のところに駅を作る構想はあった。 

【参加者】
小平市長から見た小平の今の課題について、教えていただきたい。 

【市長】
小平市の課題は、いわゆる公共施設マネジメント、公共施設が老朽化してきて、建替えの時期を迎えるが、今ある施設を全部建て替えるには、お金がかかりすぎるので、複合化などの計画をしていかなければならない。皆さん、そのことは理解してくださるが、具体的になると、私が行っている公民館を潰されるのは困るという話になってしまうので、計画を立てていく時に丁寧に行っていかないと難しいところだ。
このほかに、小学校が19校は多いという話があったが、おおよそ19万人で19校だ。将来的に50年後ぐらいは、14万人ぐらいになるので、14校にしようという構想はある。50年先まで見越して、アイデアを出しながら、住民の皆さんの理解を得られるように取り組んでいる。 

【参加者】
隣の第八小学校は今建て替えをしているのか。

【市長】
第八小学校は生徒が増えたので、校庭に増築している。

【参加者】
現在、小平市では、小川駅西口地区の再開発で小川駅前に新しい、大きい商業施設をつくる構想や、中央公民館などを合併して新しく建物をつくるなど、公共施設の再開発ラッシュなイメージがある。意気込みを教えていただきたい。 

【市長】
小川駅西口の再開発では、今ある建物を壊し土地を共同利用して、そこに新しいビルを建てて、公民館や図書館などを入れたりしながら、地域と一緒にまちづくりをするという計画がある。あともう一つは、市役所のすぐそばでも計画がある。中央公民館と健康福祉事務センターと福祉会館の三つを一緒にする建物で、国立競技場をデザインした隈研吾建築都市設計事務所で設計を行う。これは令和8年ぐらいに完成する予定だ。 

【参加者】
EMCと小平市で何ができるかについて、今日は考えていきたい。今、寮の中の課題として小平の住民の方々との交流が全然無い。そこで、ぜひEMCなので、アントレ教育を地域の小学生に向けて、自分たちが実際に行って、例えばメイクを教えたり、また隣の小学校が増築しているので、小学校のグラウンドが足りないのではと思っており、寮のグラウンドが芝生なので、小学校に貸し出すなどしてもいいのではと思っている。市長目線で、そういうのはどうか。

【市長】
例えばサッカーチーム、各小学校には大体サッカーチームがあるので、そういうところに貸してもらえるとすごく喜ぶと思う。 

【参加者】
もしも、EMC生が小平市と何かをしたいという時は、どちらに連絡すればいいのか。

【市長】
市役所には色々な部署があって、何をやりたいかによって連絡の場所が違う。全般を通して、身近な職員に連絡してほしい。第八小学校にはコーディネーターがおり、その方が地域と学校を繋いでくれる。
鈴木地域センターでゲートボールをされている方も、学生さんに来てほしい、と言っているし、用水の沼さらいと言って、地域の方に清掃をお願いする日があるので、学生が参加してくれるとありがたい、という方もいる。このほか、近くに鈴木稲荷神社あるが、例えば、年末年始にお祭りでお店を出したりするのでコラボしてもらったり、御輿の休憩場所の神酒所を手伝ってもらえたら嬉しいという話などたくさんある。 

【参加者】
ありがたい。思ったより、市と市民の方々が学生とコラボをしたいという気持ちがあることを知り、少し今、びっくりしている。 

【参加者】
交流したい思いはあるが、例えば、そういう交流をするに当たって、どこにポイントを置くと結構広まりやすいか。 

【市長】
いろいろな団体が連絡先を持っているが、一元化という意味では、やはり第八小学校が近いので、何かやる時にはここに声をかけていただくのが一番と思う。
小学校には今、青少対(青少年対策地区委員会)という団体がある。いわゆるお父さん、お母さんだけではなく、地域の方が子どもたちに何ができるかという団体が青少対だ。例えば、防災のためのお泊り会やお祭り、花火大会をやるような青少対もある。そういうところとコラボしてもいいと思う。 

【参加者】
幼少年体育協会よりは、もう少し上の世代ということか。

【市長】
そうだ。小学校の全ての19校にある。

【参加者】
ずっとボランティア論を担当しており、その沼さらい、すごくいいと思った。それはいつの時期か。 

【市長】
大体5月だ。

【参加者】
EMCのメンバーも参加しつつ、他の大学の学生も一緒にやってもいいかもしれない。5月に、それはどなたに相談したらいいか。

【市長】
後で担当部署をお知らせする。

【参加者】
小平市内に寮があるので、うまく位置付け的に大学として、存在を少しうまく底上げしてもらって、連携していくにはどうしたらいいのか継続的に興味があるので、どうしたらいいのか聞きたい。
また、小平の社会福祉協議会と困窮者支援などで、色々連携している。若者支援では、児童福祉法が今年改正され、そこでは今、施設で育った若者を支援する制度が変わって、これから居場所支援とか自立支援というのが予算化される。要するに、児童福祉法の中に位置付けられていくと思うが、市として、どのように取り組んでいくのかなと。何かしら学生と一緒にやっていくのかなど、小平だからできることがあるのではないかと思っている。市の方向性や、今考えていることが聞きたい。 

【市長】
まず、大学連携では、ブルーベリーリーグというのを作っていて、市内の大学と連携した事業を行っている。ただ、市内の大学などは考え方を整理していく必要ある。地域振興部が地域の方や、団体と市の関わりの窓口になる。ブルーベリーリーグも、地域振興部が担当だ。ブルーベリーリーグという形に捕らわれなくても、コラボは継続的にできると思う。
児童福祉法の施設を出た後の若者支援については、この前コロナ関係で補助金が下りてきた時には、一時金みたいな形でお渡しすることはできた。しかし、小平市にはそのような施設が2か所あり、もう少し力を入れていきたいのだが、継続的な支援は手が回ってないのが現状だ。 

【参加者】
EMCと小平だけではなくて、別に小平に住んでいても、他の別の大学に通われてる学生も多いと思うので、大学生を中心としたイベントなどを発信していけたらいいと思う。

【市長】
いいと思う。市からアプローチとなると、商工会や自治会が中心になる。若い人にアプローチするきっかけがなく、課題と思っている。議会からの意見として、ちゃんと若者の意見聴くなど、一緒に何ができるのか考えるよう言われているところだ。 

【参加者】
小平市にはオープンガーデンが多いので、その一つにこの寮がなったら割と一緒にやっていけると思う。

【市長】
オープンガーデンは、民間やお店、個人宅で頑張ってお庭作りしている方々が、うちの庭をどうぞ見てくださいという形で行っている。 

【参加者】
小平市のイベントを知るために一番良い方法を教えていただきたい。

【市長】
一番リアルタイムなのは、ホームページだ。アナログだが、紙ベースの5日と20日に出る市報は小平市のイベントなどを網羅しているので見ていただきたい。 

【参加者】
今、アントレプレナーシップの大学で会社を作ろうとしている。自分は普通に男性だが、可愛いとか女性らしいものにすごく興味があって男性としても生きたいし、女性としても生きたいみたいな感じで、ジェンダーにグラデーションがかかってる身として、思うことがある。世間からまだまだこのジェンダーに対する認識がすごく遅れている気がしており、悩んだり、親とも喧嘩をして、そういうことがなくなったらいいと思っている。小学校や中学校などで、男女を問わず、自分を磨くという意味でメイクをしてみたり外部から講師を取り入れてみてもよいのではないか。 今の保健の教科書にLGBTという文字がある教科書とない教科書があり、あったとしても、1ページ程度しか掲載されていない。既存の教育で、できる範囲の中では、そういうところでしかカバーできないのかなと思っている。ワークショップなど小学生、中学生を対象に何か教えていける活動、 意義のあることができないのかと思っている。どう提案していいのか。市と教育部門は違うとは思うが、ジェンダーに関してどういった気持ちを持ってるかお聞かせいただきたい。 

【市長】
小平市の取組としては、にじいろカフェで、ジェンダーのお悩みをお持ちの方 とお話してみようということを、試行的に行うことになった。また、隔月になるが、電話相談を開設した。まだまだ入口にもかかっていないぐらいだが少しだけ、スタートしたと思っている。小学生などの段階から教育の中で取り組んでいかなければならないことだが、 まだまだ教えられる先生も少なく、先生自体が理解していないなど大きな壁があると感じている。理解を進めようとか、啓発活動しか取り組めていないが、市としては問題意識を持って取り組んでいくという姿勢がまずは大切だと思っている。 

【参加者】
自転車優遇措置がすごく嬉しい。自転車専用レーンもほぼ100パーセントあるし、無料駐輪場もあって、すごい学生に優しい街だなと感じている。学生が、ボランティア活動などでより住みやすくなるように、何かやっていければいいと今日の話を聞いていて思った。 

【市長】
かつて小平市は、自転車が起因する事故が多かったが、啓発活動や小学校、中学校で自転車の勉強会を行うなどの取組をしていく中で、やっと少し減ってきた。

【参加者】
小さな子がいると、ちょっと危ないという時が結構多いので、ボランティアとして、道に立つだけでも、結構、学生だったら人数がいるので、貢献もできると思っている。

【参加者】
小平の西側について全く知らなかった。
観光スポットは、多分西側の方が多いだろうというのも先ほどマップを見て思ったので、もっと身近に遊ぶ場所があるというのをこの寮で広めていけたら、 僕たちの楽しみが少し増えるのでは。先ほど、お祭りの話が出て思い出したが、「プロジェクト」という授業があって、実際に社会に出て何かやってみるという科目があり、祭りなどの話があった。寮の入り口に少し長い道があるが、そこで何かして、近くの小学校や近隣住民の人を呼ぶ時にはどの様にすればよいのか。安全性や信用などという部分で難しい意見もあったので、ぜひ力になっていただきたい。 

【市長】
敷地外、例えば道路を使って行うとなると、道路使用許可を取るなど大変なので、寮の広大な敷地で、イベントをやってもらえれば、本当にありがたい。市内に青森県民学生寮があるが、そこの大学生がねぶた祭りをやっている。地域の方も楽しみに待っていて代々やってきたので、コロナで何年か実施していないが、寮祭みたいなもので市民を招くのはおすすめだ。 

【参加者】
小平市について何も知らないままこの寮に入って、もうすぐ1年が経とうとしている。本日のようなものをこれから入ってくるアントレの学生にやっていただけたらと思う。 

【市長】
小平市は出前講座というのがあり、市役所のホームページから入って、「デリバリーこだいら」で検索すると、メニューが60くらいある。市の職員が来て、例えば、市民と協働などの話もしてくれる。多分興味があるものが見つかるかと思う。 

【参加者】
本日は小平のこと知ることができたので、積極的にこれからもやっていけたらいいと思った。

【市長】
学生が、どこと繋がったらいいかわからないと言っていただいたが、市民の方もどうやって学生に繋がったらいいかがわからず、お互い何かもったいないジレンマがあると感じた。ぜひ解消できるように、お互い頑張っていきたい。

【参加者】
幼児教育という分野に興味があり、小平には保育園、幼稚園が多くあると感じたのだが、ぜひ、そこでアルバイトとかボランティアをしてみたいと思っている。そういった情報はどこから掴めばいいのか。また保育園以外でもそういった情報がつかめる窓口があれば、自分たちにとって、すごい経験の場にもなるのではと思った。 

【市長】
保育園はちょうど小平市ではここ何年かで増えたので、小平市で一元化して採用試験はないが気に留めておく。 

【参加者】
最後に私たちEMCの学生に向けて、市長からメッセージをいただきたい。

【市長】
学生に関わってほしい市民は、本当に沢山いる。そして本日、皆さんもそういう思いを持っていただいているのを知ることができて、本当によかったと思っている。 市民と何かやってみたいという人を繋ぐ役割は市役所だと思っている。そうした役割を果たせるように、これからも頑張っていきたいと思う。
せっかくご縁があって、小平に来たので、ぜひマップ片手にいろいろなところに行っていただき、市民とも関わりを持っていただければと思う。

 

 

お問合せ先

〒187-8701 
小平市小川町2-1333 市役所1階

市民課市民相談担当

電話:042-346-9508

FAX:042-346-9550

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