市報こだいら:2017年10月1日号 10面(抜粋記事)
更新日: 2017年(平成29年)10月1日 作成部署:企画政策部 秘書広報課
小平市観光まちづくり大使 FC東京吉本一謙選手 練習に密着
大沼町にあるFC東京小平グランドでは、FC東京の選手たちが試合に向けて日々練習をしています。
プロサッカー選手は、ふだんどのようなことを意識して練習しているのか。
小平市観光まちづくり大使でFC東京の吉本一謙選手が教えてくれました。
よしもとかずのり。
小平市立学園東小学校、小平第一中学校出身。現在FC東京に所属。背番号4。
ポジションは主に守備を担うディフェンダー。
身長185cmの高さを生かしたヘディングと競り合いの強さが持ち味で、FC東京守備の要。
2015、2016年は選手会長としてチームをまとめました。
小平グランドでの練習、練習後
練習前のミーティングと準備運動
通常、試合の2日前頃から、練習前にミーティング(打合せ)を行うことが多いです。
次の対戦相手の傾向や、自分たちの反省すべき点を、映像を見ながら監督が話して、チームの考え方を一つにすり合わせます。
練習最初の準備運動は、選手が飽きないようコーチが工夫して考えています。
体が動ける状態になると、監督が練習の指示を出します。
パス(ボールを足で蹴る)などの基本練習は、準備運動と試合での動きの確認を兼ねているので、一つ一つの動きを意識しています。
目の前に相手がいることを想定した動きや、相手が受け取りやすいボールを蹴ることを大切にしています。
試合で生かすための練習
この日重点的に行った相手の背後を取る練習は、前回の試合の反省から次の試合に生かすためのものでした。
この練習では、試合で使える動きをチームでしていくために、選手同士が連携することが大切です。
良い動きができた選手を盛り上げて、良くない動きをした選手には、「だめでしょ。」などと会話をしながら全員でチームの雰囲気を上げています。
選手同士で声を掛け合って、相手を尊重して助け合いながらやっていますね。
この日の最後に行った試合形式の練習は、今回の練習で行った動きを本番で生かすための総仕上げです。
今日(取材日)は午前と午後の2部練習の日でした。2部練習の日の午後は、若手や監督から指名された選手だけの練習となることもあります(週に1回程度)。
1対1の練習や、午後よりさらに厳しい練習をしているんじゃないですかね。僕はもう指名されない年齢になりました。
練習後の過ごし方
練習後は、使った筋肉を弛(ゆる)めるためにグランドをゆっくり走ります。
前田遼一選手、東慶悟選手、大久保択生選手とはよく一緒に話をしながら走っていて、前田選手、東選手とは家族と一緒に食事に行くほど仲がいいです。
走った後は、室内練習場(トレーニングルーム)で別の練習をして、着替えてファンゾーン(ファンと交流する場)に向かいます。
サインや写真撮影などのファンサービスが終わると、シャワーを浴びて、1日の練習が終わります。
帰りは、チームメイトと近くのお店で食事に行くことが多いですね。
よく小平市内の店を使っています。
ある日の練習レポート(午前練習のみの日)
9時30分
コーチ指導のもと、ストレッチやダッシュなどから始まります。
9時45分
パス練習は早さではなく、相手が受け取りやすいボールが大切です。
10時
相手の背後を取る練習が重点的に行われました。パスを出すタイミング、守備の動きなど選手同士が確認し合い、活発な動きを見せていました。
10時40分から11時
ハーフコートを使って試合形式の練習。いいプレーが出ると選手から大きな声が上がり、また選手に飲み物を手渡すなどチーム一丸となって練習を盛り上げていました。
11時15分
練習後のジョギングでは、スパイク(試合練習用の靴)を脱いでリラックスした表情で走っていました。一緒に走っているのはゴールキーパーの大久保択生選手。