薬師如来/平櫛田中
更新日: 2007年(平成19年)9月27日 作成部署:地域振興部 文化スポーツ課

薬師如来(やくしにょらい)
木彫金彩 昭和39年 高 124.0cm
薬師如来は、十二の誓願(せいがん)をたて、衆生(しゅじょう)の病苦を救う仏とされる。日本における薬師信仰は古く、七世紀後半頃から始められた。病を治してくれるという功徳(くどく)のため、多くの人々の信仰を集め、造像例も釈迦如来とともに最も多い。
この像は昭和18年に盗難に遭(あ)い、現在も行方がわからない奈良県新薬師寺の香薬師(こうやくし)如来像をほぼ忠実に模刻したものである。田中は生前自ら作ったこの像を自室に祀(まつ)り、朝夕拝(おが)んでいたという。