小平市役所
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さとうひろみ。平成元年(1989年)3月22日生まれ。脳性まひによる四肢体幹機能障害で右半身に障がいを持つ。障がい者卓球は、一般の卓球とほぼ同じルールで行われる。障がいの内容や程度により11段階のクラスに分かれ、クラスごとに競技をする。佐藤選手は、各国の強豪が多いクラス8で競技をし、日本代表として数々の国際大会に出場。現在世界ランキング47位(8月17日時点)。スパークス・アセット・マネジメント株式会社所属。小平市在住。
佐藤選手は、高校1年生の時に片手でもできることもあり、卓球を始めました。
健常者との練習と、適応能力の高さから高校2年生の時に初めて国体に出場。
翌年の2013年の東京国体、2014年の長崎国体の個人戦で連続優勝するなど、鋭いドライブを武器に次々と好成績を残します。
このことで自分に自信が持てるようになり、日頃の生活でも積極的な気持ちに変わっていったと佐藤選手は語ります。
「今の最大の目標は、2020年の東京パラリンピックに出場すること」パラリンピック日本代表選手が決まる2020年1月までに、代表入りが確実になる世界ランキング10位以内に入れるよう、練習や試合に臨んでいます。
活躍の場が国際大会に広がっていったことで、日本と世界との競技に対する意識の違いが、佐藤選手の気持ちを変えていきました。
ヨーロッパの障がい者スポーツ選手はプロ選手が多く、競技の技術や目標への意識は日本よりもレベルが高い。
一方、佐藤選手をはじめ、大半の日本人選手は学生やサラリーマンなので、練習時間や環境、資金面での制約も多く、練習相手が少ないことも課題だそうです。
そのような環境の中、今年6月に現在所属するスパークス・アセット・マネジメント株式会社へ転職。卓球に専念し、世界の上位を目指す環境に変えることができました。
7月には障がい者卓球の国際大会、ワールドツアー台湾オープン、韓国オープンで2大会連続のメダルを獲得。環境を変えた結果の表れだと感じているそうです。
最近では、ラジオ番組などに出演する機会もあり、市内の人から声を掛けられる機会が増えたそうです。
こうした交流が、障がい者スポーツや障がいのことを知るきっかけになり、世間の見方を変えるきっかけになればと佐藤選手は語ります。
そして、自分が活躍することで、障がいのために積極的な活動に踏み出せないでいる人が、一人でも多く、明るく前向きに夢を持てるようになればいいなと思っているそうです。
「たくさんの人に支援してもらっている分、東京パラリンピック出場に全力を注ぐだけでなく、2020年の次を目指している世代に繋がるよう、プレーや言動、立ち振る舞いも意識していきたい」
佐藤選手の大きな夢への挑戦は、これからも続きます。