小平市役所
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〒187-8701 東京都小平市小川町2-1333
代表 042-341-1211
平成20年10月から平成27年3月まで行われた小平市史編さん事業の成果と市史編さんがどのように進められたのかご紹介します。
小平市史編さん事業は、“ふるさと”である小平に愛着を感じてもらえる市民が少しでも増えてほしい、という願いを込めて、平成20年10月から取り組んだ事業です。
市民の皆さんが、市史をご覧になり、単に小平の歴史を振り返り地域の風土や特性を理解していただくだけでなく、現在の小平を見つめ直す良い機会となっていただければと考えています。
市史の編さんは、東京学芸大教授・大石学先生を委員長とする「市史編さん委員会」を立ち上げ、若手研究者によって調査・研究を進め反映させたほか、地元市民の皆さんから聞き取り調査を行いまとめたものです。
市長が本部長となり、平成20年から「市史編さん推進本部」を設置しました。また、市史の編集・発行に向けて、市民や学識者からなる「市史編さん委員会」を設け、市史編さん基本方針を策定して、市史編さん作業を行いました。「市史編さん委員会」は、9名の委員からなる会議で、市史の監修や史料の調査・研究を主な目的としました。
小平の歴史を明らかにし、魅力ある郷土を後世に伝え、これからも住み・働き・学び・訪れてみたいまちとしての魅力づくりに努めることを基本的な理念として、小平市史の編さんを進めました。
小平市史は、平成24年度に本編の「近世編」、「近現代編」および「地理・考古・民俗編」を発行しました。また、これと同時に、別冊として「写真集」と「図録」を発行しました。平成25年度には、付編として「年表」と「索引」を発行し、これにより、小平市史全7巻すべてが揃い完結しました。また、これと同時に、市史研究の最終号として第6号を発行しました。なお、平成26年度には、本編のポイントをまとめた概要版を発行しました。
年 度 | 近 世 編 | 近現代編 | 地理・考古・民俗編 | 写真集・図録 | 年表・索引 | 概要版 | 史料集 | 市史研究 |
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20年度 | 資料収集 調査研究 | 資料収集 調査研究 | 資料収集 調査研究 | 資料収集 調査研究 | - | - | - | 創刊号 品切れ |
21年度 | 資料収集 調査研究 | 資料収集 調査研究 | 資料収集 調査研究 | 資料収集 調査研究 | - | - | 第1・2集 発行 | 第2号 発行 |
22年度 | 資料収集 調査研究 | 資料収集 調査研究 | 資料収集 調査研究 | 資料収集 調査研究 | - | - | 第3・4集 発行 | 第3号 発行 |
23年度 | 執筆・編集等 | 執筆・編集等 | 執筆・編集等 | 執筆・編集等 | - | - | 第5集 発行 | 第4号 発行 |
24年度 | 発行 | 発行 | 発行 | 発行 | - | - | - | 第5号 発行 |
25年度 | - | - | - | - | 発行 | 執筆・編集等 | - | 第6号 発行 |
26年度 | - | - | - | - | - | 発行 | - | - |
市史を編さんするにあたり、多くの市民のみなさんの協力をいただきました。みなさんが持つ豊かな知識や情報が、すばらしい市史の編さんにつながりました。
○関係団体との連携・情報発信
○小平市史「概要版」の作成のために、中学校教諭などを委員とした「小平市史概要版作成研究会」を設置
■「小平市史概要版作成研究会」の動き
小平市史「概要版」の作成にあたっては、小平市史「近世編」、「近現代編」および「地理・考古・民俗編」の3巻の内容を簡潔にまとめ、親しみやすく分かりやすい冊子として発行する予定です。研究会は、第1回を平成25年6月20日に、第2回を8月20日に、第3回を11月14日に開催しました。第3回の会議では、概要版の目次構成について検討しました。
■市史編さん事業の事業計画および事業報告
<関連リンク>
◆小平市無形民俗文化財指定40周年 小平の祭りを彩る 鈴木ばやし
市史編さんの調査・研究の過程で集められた情報の中から、小平の歴史や暮らしについて興味深いエピソードやコラムを「市史編さんこぼれ話」として掲載しています。小平の歴史の一端をご紹介します。
小平市史は本編として「近世編」、「近現代編」および「地理・考古・民俗編」を、別冊として「写真集」および「図録」を、付編として「年表」および「索引を発行しています。併せて、「市史研究」と「史料集」をご紹介します。
人も土地も同じで、歴史や由来を知り、理解が深まるほど相手とのきずなが強まるのではないかと考えています。市史編さんへのかかわりが市民の「こだいら」を愛する気持ちをよりいっそう深めるのに少しでも役立ってくれるのを願っています(中山光弘)。
小学校6年間を小平で過ごし、関西に戻っていましたが、まさかこの町で子育てをすることになろうとは。あれから11年。市史編さんに携わり、子ども時代の記憶に加え、さらに昔の情景を重ねながら、第2の故郷小平を行きつ戻りつ歩いています(砥上美也子)。
小平に住んで25年。人生のうちで一番長く暮らしたこの地のことを、より深く知りたいという思いが年々強くなります。古文書の釈文など、基礎資料作りの作業をしながら、遠い昔、荒地を切り拓(ひら)き、農地をつくり続けた先人たちに思いをはせています(羽山淳子)。