ハクビシンとアライグマについて
更新日: 2018年(平成30年)7月26日 作成部署:環境部 環境政策課
近年、市内でハクビシンやアライグマを見かけたという情報や、屋根裏などに侵入されてしまったという相談が増えています。ハクビシンやアライグマが引き起こす問題は、農作物への被害だけでなく、生活環境や生態系にも及びます。見かけただけでは心配いりませんが、野生動物なのでエサをあげたり触らないようにしましょう。
ハクビシンの特徴
ハクビシンの生態
夜行性です。手先は器用で、雨どいや柱などを登り電線も渡ります。小さなすき間(8cm四方程度の穴、直径10cm程度の穴)であれば、くぐり抜けることができます。
繁殖活動は年間を通じて行われ、明確な繁殖時期はありません。栄養状況等に応じて繁殖活動を行います。
ハクビシンの好む食べ物
リンゴやバナナ等の果物、トウモロコシやスイカ等の野菜、ペットフードを好んで食べるなど雑食です。
アライグマの特徴
アライグマの生態
主に夜行性ですが、昼間も活動することがあります。木登りが上手く手先が器用ですが、穴を掘ることはありません。
繁殖期は冬(1月~3月頃)で、春先(4月頃)に出産します。
アライグマの好む食べ物
ブドウやキウイ等の果物、トウモロコシやスイカ等の野菜、ペットフード、カエル等の小動物を好んで食べるなど雑食です。
アライグマ・ハクビシンが引き起こす被害
人の健康に及ぼす被害
アライグマ・ハクビシンは複数の人獣共通感染症(動物から人に感染する病気)を持っていることがあり、人が住んでいる家屋にも侵入するため、感染症が伝染する可能性があります。
暮らしの被害
家屋に侵入して建物を破損させたり、屋根裏等で糞尿の被害があります。庭の果樹(いちじく、びわ、柿など)や池の魚などの食害も寄せられることがあります。
農作物の被害
果樹やイモ類、野菜やマメ類を中心に、様々な農作物を食べ荒らすなどの被害が報告されています。
在来生物の被害
在来生物の捕食をするなど、従来の生態系を脅かす存在となっています。
対策について
侵入されないように家(敷地)の環境整備をしっかりしましょう
- 建物内への侵入口となる「すき間」はふさぐ。(ハクビシンは頭が入るところであれば、侵入してきまいます。目安として、タバコの箱ぐらいの穴の大きさがあれば、十分に侵入してしまいます。)
- 庭木の果実は、時期がきたら早めに残さず収穫をする。
- 屋根裏への侵入経路として樹木をつたって移動することがあるため、屋根へ伸びる樹木はこまめに切っておく。
- 餌付けなどはしない。
家屋に入られてしまったら
ハクビシンは石油系の臭いが苦手なため、くん煙殺虫剤(バルサン等 ホームセンターなどで購入できます)をまいて追い出す方法もあります。
くん煙殺虫剤を使用する際は、説明書をよく読み、正しく使用してください。(火災警報器が作動し、止めようとして事故にあうケースが報告されています)
侵入口をふさぐ方法については、家を建てた大工さんや工務店へ一度ご相談ください。フン・尿被害があった場合は、屋根裏などを消毒することをおすすめします。
アライグマやハクビシンの防除事業を始めました
市では、捕獲器を設置することによるハクビシンやアライグマの捕獲を行っています。捕獲器の設置に関しては条件がありますので、被害でお困りの方は環境政策課へご相談ください。
空き家での被害については、地域安全課へご相談ください
地域安全課地域安全担当
電話番号:042-346-9614
業者へ駆除を依頼する場合は
公益社団法人 東京都ペストコントロール協会
電話番号:03-3254-0014
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