小平市役所
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鈴木遺跡は、昭和49年(1974年)6月に、現在の鈴木小学校用地で確認されました。局部磨製石器や礫群など数多くの遺物・遺構が見つかり、約3万8千年から1万6千年前の後期旧石器時代の人々の暮らしを知ることのできる、わが国を代表する遺跡として広く知られています。
令和3年3月26日にはその価値が認められ、国の史跡に指定されています。
武蔵野台地にある小平は、平坦で自然の川がほとんどなく、大昔の人々の生活や活動の跡が残されている遺跡が少ないところです。
鈴木遺跡は、現在の鈴木小学校を作るための工事現場で発見されました。小学校の校舎を建てる部分を重機で掘っていたところ、大きな溝の跡や不思議なトンネルのような穴が見つかり、発掘調査をして調べたところ、焼けた痕のある石や石器の材料となる石のかけらなどが出てきました。
これが旧石器時代の遺跡、鈴木遺跡が「発見」された瞬間です。
石神井川の源流部にあたっていた鈴木遺跡は、規模が大きく、たくさんの貴重な出土品(遺物)が見つかっています。そして日本の後期旧石器時代の初め(約3万8千年前)から終わり(約1万6千年前)までの約2万2千年もの間、その時々で使われた旧石器が、途切れることなく地中で折り重なって出土しています。
鈴木遺跡は、日本の歴史、特に南関東の後期旧石器時代を知る上で、学術上の価値があるものとして、令和3年(2021)に国史跡に指定されました。
鈴木遺跡の発見の経緯や、発見されたものについてご紹介しています。
また、鈴木遺跡で行われてきた発掘調査についてまとめた『鈴木遺跡発掘調査総括報告書』も販売しています。
鈴木遺跡資料館では、発掘された石器などの遺物や発掘された遺構の標本を見ることができます。
鈴木遺跡は12枚の文化層が発見されたことから、日本の後期旧石器時代を知る上で重要な遺跡として、令和3年3月26日に国の史跡に指定されました。史跡を保存し、活用するための計画を作りました。
(注)文化層…同じ時期に住んでいた人の生活の跡のことで、石器を作る際に破片が飛び散った跡や、料理に使った焼けた石などが、ひろがりを持って見つかる層状の出土品のまとまりなどを指します。
貴重な鈴木遺跡の保存・保護と活用を前提に、鈴木遺跡保存管理用地として、農林中央金庫から旧研修所の北側部分を寄付していただきました。この保存管理等用地は、今後、小平市国史跡鈴木遺跡整備基本計画検討委員会で検討しながら、整備を行っていきます。
鈴木遺跡保存管理用地 空中写真
市内にある錦城高等学校映画研究部が、鈴木遺跡にかかわる人の思いなどを高校生の視点でまとめた作品を制作しました。小平市公式YouTubeからご覧になれます。
「温故知新~鈴木遺跡と私たち~」小平市公式YouTubeアカウント(外部リンク)
市報こだいらで、これまでに鈴木遺跡について特集した号の紹介です。